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テックビューロ、Zaifの事業譲渡契約をフィスコ仮想通貨取引所と締結

事業譲渡後はZaifの仮想通貨交換業登録を廃止し解散の予定

 テックビューロ株式会社は10月10日、同社が運営する仮想通貨交換所「Zaif」で発生した仮想通貨流出事件に関して、同社と株式会社フィスコ仮想通貨取引所との間でZaifの事業譲渡契約(以下、正式契約)を締結したことを発表した。Zaifの事業はフィスコ仮想通貨取引所での承継が決定。テックビューロ社は本事業譲渡の手続が完了後、仮想通貨交換業の登録を廃止し、解散の手続を行う予定としている。

 フィスコ仮想通貨取引所とテックビューロ社との間の正式契約においては、ZaifとZaifの顧客との間の利用契約が承継対象として含まれているとのこと。事業譲渡によりフィスコ仮想通貨取引所に承継される。また、顧客の預託した仮想通貨の返還を求める権利、消失しなかった残存する仮想通貨についても、フィスコ仮想通貨取引所に承継されることとなる。

 正式契約締結後のスケジュールについては、株主総会を10月19日に、公告を10月22日とし、事業譲渡の実行日を11月22日と表明をしている。ただし、法令に基づき事業譲渡の効力の発生は、同社株主総会での特別決議による承認を得る必要があり、株主間契約に基づき、同社大株主2名による事前の承認が要求されるほか、事業譲渡の実行日より30日前までに公告をしなければならないと定められているため、正式契約の締結日である10月10日から事業譲渡の実行日までに約40日の間隔を要することになるとしている。