仮想通貨(暗号資産)ニュース

中国Bitmain、新型マイニングマシンを発表。計算性能は前モデルの1.5倍

史上最高の100テラハッシュ毎秒越え実現したAntminer S19シリーズ

仮想通貨マイニング世界最大手のBitmainは2月27日、新型マイニングマシン2種を発表した。新製品は「Antminer S19」と「Antminer S19 Pro」とよばれ、出荷時期と価格は未発表で性能のみが公開された。史上最高のスペックとなるS19 Proは、ハッシュレート110TH/s(テラハッシュ毎秒)にまで達し、現行モデルの「Antminer S17+」から約1.5倍の処理速度を実現している。

  • Antminer S19 Pro(110TH)
    ハッシュレート:110TH/s、電力効率29.5J/TH(±5%)
  • Antminer S19(95TH)
    ハッシュレート:95TH/s、電力効率34.5J/TH(±5%)

S19の両モデルはSHA256アルゴリズムに対応し、Bitcoinなどのマイニングが可能だ。いずれもMicroBTが4月発売予定の「Whatsminer M30S」のハッシュレート86TH/sを上回るスペックでの登場となる。S19 Proの単独ASICマシンで100TH/sを越える計算性能は前人未到の領域だ。

Bitmainは、S19シリーズに23TH/Jの電力効率を実現した新型カスタムチップを採用したという。さらに電源や回路の改善により、優れた計算速度と電力効率を実現したとしている。