編集部からのお知らせ

仮想通貨 Watch 創刊の挨拶

仮想通貨 Watch 編集長
竹元 かつみ

 2018年5月22日(Bitcoin Pizza Day in 2018)現在、仮想通貨にはBitcoinを筆頭に、Ethereum、NEM、Monacoinなどさまざまな種類のものがあります。日本国内で日本円と交換できないものを含めると1,600種類、一説には3,000種類を超える数の仮想通貨が存在すると言われています。

 日本円や米国ドルのように国家が流通させる法定通貨では、その価値の担保が国家や通貨発行権を有する機関などの正確性や信頼性に基づいています。一方の仮想通貨では、その基盤となるブロックチェーン(分散型台帳)技術に基づいた仕組みそのもの、つまりは取引履歴などの一元管理・保護といったものが価値の担保となります。

 仮想通貨の基盤となるブロックチェーン技術は中央集権的な管理が不要なため、さまざまな産業において、低コストで信頼性を担保する技術革新となり得ます。来たるべき「第四次産業革命」では、AIやディープラーニング、IoTなどと融合して利活用することで、ブロックチェーン技術が大きな役割を果たすと期待されていることは既に広く知れ渡っている通りです。

 また、銀行・証券・保険・金融・物流業界を中心に、ブロックチェーン技術の実証実験は先行して進んでいます。国家や政府機関、国連のような大きな組織だけではなく、中小企業で利活用することも検討されております。

 ブロックチェーン技術が社会にどのような規模の影響を与えるのか、ということについても関心が集まっています。そのため、テレビや新聞などのマスメディアが発信する情報としても「仮想通貨」や「ブロックチェーン」、「マイニング」という言葉を聞く機会が増えました。「仮想通貨を買うつもりはない」「ブロックチェーンってよくわからない」というような人にとっても、知っておくべき事柄になったと言えるでしょう。

 このように仮想通貨およびブロックチェーン技術が世の関心を引く事柄になったことで、関連情報は氾濫し、そのなかには相場操縦的なことを目的とした真偽不明の情報、詐欺的な投資勧誘の情報なども目立つようになりました。

 そこで、真実の尊重、正確性、メディアリテラシーの啓蒙、反社会的な行為の排除などといったジャーナリズムの原則に立ち戻り、仮想通貨とブロックチェーン技術について報道する新しいWebメディアサイト「仮想通貨 Watch」をここに創刊します。