仮想通貨(暗号資産)ニュース

仮想通貨交換所フィスコがシステム刷新で取引手数料や入金アドレスを変更

新システム移行により段階的なサービス停止を予定

 仮想通貨交換所「フィスコ」を運営する株式会社フィスコ仮想通貨取引所は8月31日、システム刷新に伴うサービスの停止を告知した。新システムへの切り替えのため、予定では9月9日午後12時より新規会員登録を、10日午後12時より日本円・仮想通貨の入出金や取引APIをそれぞれ段階的に停止する。11日午後12時から12日の午前4時までは、サービスが全面的に止まる。サービス再開は12日の午前4時の見込みとなる。システムの刷新により、取引手数料や入金アドレスが変更される。

 フィスコは、仮想通貨業界を巡る環境変化を鑑み、今回システムを刷新する。サービス停止に伴う影響として、未約定の注文データはすべて強制キャンセルされることを挙げている。強制キャンセル時のメール通知は行われないため、指値で売買注文をしているユーザーは注意してほしいとのこと。

 今回、システムが刷新されることで影響される重要なポイントも挙げている。まず、各仮想通貨の入金アドレスが変更になる。そのためアドレスの再取得が必要となるとのこと。システム刷新後に古い入金アドレスへ入金しても、新システムでの残高には原則反映されないので、注意が必要だ。

 さらに、取引手数料が変更になる。新システムではセキュリティ対応のため、取引所での仮想通貨売買の取引手数料として、全通貨ペアとも売買手数料0.1%(一部0.3%)の徴収が決定している。

 Bitcoinの最低送金手数料についても変更となる。新システムではマルチシグ(暗号鍵を複数必要とする)ウォレットに対応するため、これまで最低0.0005BTCだったが、刷新後は最低0.001BTCへと値上がりをする。

 また、API経由での出金サービスは廃止となる。これもセキュリティ対応のため、新システムではAPIを用いたプログラムでの自動出金サービスを取り止めるという。なお、ログイン後の画面からマニュアル操作で出金依頼は、従来通り可能とのこと。

 今回のシステム刷新に伴い、ユーザーは新たな利用規約と重要事項説明への同意が必要になる。新システムに移行後は初回ログイン時に同意するまで、Webでの取引やAPIによる売買を実行することができないので注意が必要だ。