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物価「上がる」回答が前回12月調査より上昇。3月日銀生活意識アンケート
個人の景況感は1年前と比べて悪化、最多根拠は「自分や家族の収入の状況から」
2019年4月8日 09:36
日本銀行は4月5日、「生活意識に関するアンケート調査」(2019年3月調査)の結果を発表した。物価が「上がる」と回答した人の割合は1年後が78.7%、5年後は82.3%と、前回2018年12月調査のそれぞれ77.5%、80.8%より上昇。物価が1年前と比べて「上がった」と回答した人の割合は68.0%と、前回調査の69.6%より減少した。
景況感が1年前と比べて「良くなった」と回答した人の割合は4.8%(前回7.3%)、「悪くなった」は24.0%(前回21.6%)と悪化した。1年後に「良くなる」は8.7%(前回7.8%)、「悪くなる」は39.3%(前回39.8%)。
景況判断の根拠(2つまでの複数回答可)は、「自分や家族の収入の状況から」は60.3%(前回58.0%)、「勤め先や自分の店の経営状況から」は33.7%(前回32.7%)、「商店街、繁華街などの混み具合をみて」は22.5%(前回25.7%)、「マスコミ報道を通じて」は21.2%(前回20.5%)、「景気関連指標、経済統計をみて」は8.9%(前回8.3%)となった。
「生活意識に関するアンケート調査」は、日本銀行が生活者の意識や行動を大まかに聴取する意識調査で、満20歳以上の個人を対象にアンケートを実施している。第77回となる2019年3月調査は標本数4000人、有効回答数2127人で有効回答率が53.2%だった。