仮想通貨(暗号資産)ニュース

仮想通貨トレーダーの利益過少申告に警告文—米国内国歳入庁

未申告者1万人超にも警告

(Image: Paul Brady Photography / Shutterstock.com)

仮想通貨取引から得た収入を不正確に申告した疑いがある納税者に対し、米国内国歳入庁(IRS)が警告の手紙を送っていることが、CoinDeskの報道で明らかになった。

報道によると、CoinDeskは納税者の元に届いたIRISからの7月29日付けの手紙を入手。その納税者は2017年に仮想通貨の売買益にかかる税金を4000ドル支払ったが、IRISは手紙の中でさらに3600ドルの納税と200ドルの利息の支払いを求めている。

仮想通貨投資が普及する中で、IRSは売買益から税を徴収することに苦戦してきた。IRSは7月26日、仮想通貨取引による収入の申告を怠り納税していない可能性がある人を特定し、課税逃れの疑いがあるとして1万人余りに警告文の送付を始めたと発表した。IRSは仮想通貨保有者の実態に合わせて、少なくとも3通の文面を用意していることが判明しており、IRSが仮想通貨保有者の情報を握っていることと、徴税への強い決意を示すものとして注目された。

今回、税金を支払っていない人だけでなく、申告額が正確でないと思われるトレーダーにも警告文が送られたことで、IRSの本気度が一層浮き彫りとなった。