仮想通貨(暗号資産)ニュース
ビットコイン、株式、債券、住宅の中で2020年に最も値上がりする資産は?
金融のプロ350人アンケート
2019年11月8日 14:02
ブロックチェーン分析企業のChainalysisは11月6日、金融プロフェッショナル350人に仮想通貨とブロックチェーン業界の将来性についてアンケートした結果を公表した。グローバル通貨の支配権をどこが握るか、という問いには、4割近くが「米国」と答え、仮想通貨「Libra(リブラ)」を開発しているFacebookと回答したのは一桁にとどまった。
Chainalysisが金融のプロに行った質問と回答は以下の通り。
1:5~10年後にグローバルデジタル通貨が使われるようになるとしたら、どこが支配権を握りますか。
米ドルが世界の基軸通貨となっている現状を考慮し、「米国」との回答が37.2%と最多だったが、中央銀行がデジタル通貨の発行を進め、ブロックチェーン業界を明確に推進している「中国」と答えた割合も21.2%に達した。
「Facebook」が支配権を握ると考えているのは5.8%。リブラのビジョンはまさに「グローバル通貨」の創出だが、早期の実現は不透明となっていることが考慮されたようだ。
他の回答としては「スイス」が5.8%、「支配権を握る国・組織はない」との答えも29.9%あった。
2:あなたの顧客の中で、仮想通貨業務に携わっている人はどれくらいいますか。
「いない」との回答が最多で32.8%に上った。一方で「顧客の半分以上が関わっている」との回答も6%あった。
3:Bitcoin、S&P 500、ブルームバーグ・バークレイズ指数、住宅価格のうち今後1年でどの資産が一番上昇すると思いますか。
Bitcoinとの回答が過半数近くを占めた。Bitcoinは現在100万円前後で推移しているが、金融業界のプロは株式や不動産よりもBitcoinの相場が強いと考えているようだ。
4:あなたにとって仮想通貨関係の仕事のハードルは何ですか
「違法行為に巻き込まれることを懸念している」と回答が最も多く、39%を占めた。次に多かったのが「市場の機会が十分に大きくない」で25.1%。「政府の規定を遵守できる自信がない」との答えも18%あり、法的な不透明さが相当高いハードルとなっているようだ。
5:もし勤務先が仮想通貨事業を積極的にやるとしたらその理由は?
「顧客ニーズ」が43.9%で最多だった。その他は、「成長市場でポジションを取るため」「稼ぐチャンスがある」「組織にとっての将来性が認められる」がそれぞれ2割弱あった。