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米リップル、国際送金ネットワークの南米展開を本格化

ペルーの大手銀行インターバンクがODLの導入を発表

(Image: Shutterstock.com)

米リップルは11月7日、ペルーの大手銀行であるインターバンク(Interbank)が同社の国際送金システムODL(On-Demand Liquidity、旧xRapid)を導入したことを発表した。同社がシンガポールで開催中のカンファレンス「Swell 2019」で明らかとなった。両社の関係は、昨年開催の同イベントから始まったという。約1年の期間を経て運用開始に至った。

Swell 2019では、今回新たにODLの導入を発表したインターバンクのほか、ODLを導入するgoLance、Bitso、FlashFXの関係者らが登壇。ODLがもたらした革新性や、導入による事業の成長などを語ったという。

インターバンクのジョイシー・マンティラ(Joisie Mantilla)氏は、「ペルーを含め、メキシコ以南には従来の金融システムから長年排除されてきた地域があるが、私たちはリップルのネットワークを通じてそれらを結びつけたい」と述べた。さらに多くの企業が国際送金ネットワークRippleNetに参加し、送金網を密にすることで、金融包摂の実現が近づくとした。

米リップルは6月にブラジルでの事業開始を発表し南米進出を本格始動。10月にはメキシコのBitsoに追加の出資を行い、ODLの導入を進めた。Bitsoの送金経路はすでに活発な利用が確認されている。今回ペルーにもODLの導入銀行が誕生したことで、南米進出はさらに加速していくと見られる。