仮想通貨(暗号資産)ニュース

JCBと富士通、新たな決済連携基盤を創出する共同プロジェクト開始

各種デジタル通貨・ポイントをブロックチェーンで相互変換

クレジットカード会社のジェーシービー(JCB)と富士通は1月17日、新たな決済連携プラットフォーム創出に向けた共同プロジェクトを開始した。JCBの持つ決済に関する知見と、富士通のブロックチェーンによる相互接続技術「コネクションチェーン」を活用し、プラットフォーム開発に向けた検討と実証を行っていくことを明らかにした。

両社は、個人の持つデジタル通貨や地域通貨、店舗独自ポイントなど多種多様化するデジタル価値(デジタルバリュー)を、支払い方式に応じて適切な通貨やポイントに変換し有効活用できる新たな連携プラットフォームの立ち上げを検討する。デジタルバリューの相互流通を促進する、次世代決済社会の創出を目指す。

クレジットカードや交通系・流通系ICカード、独自ポイントなどキャッシュレス決済は急速に立ち上がり、個々にサービスが展開されてきた。そのためデジタルバリューは、利用できる地域や店舗、期限などの制約がそれぞれにあり、利用者はポイントやデジタル通貨を小単位で複数保有することが多くなり、その管理や有効活用が難しくなりつつあることが課題になっている。

両社は、すでに2019年4月から富士通の「コネクションチェーン」を活用したデジタルバリューの決済モデルに関する実証実験を開始している。共同プロジェクト開始にあたり、さらに具体的な技術検証や新たなサービスモデルについての検討を推進していく。