仮想通貨(暗号資産)ニュース
ユーロパシフィック・キャピタルCEO、22万円超保有のBTCウォレットを紛失か
「正しいパスワードでもウォレットにアクセスできない」と主張
2020年1月21日 05:45
ユーロパシフィックキャピタルCEOのピーター・シフ(Peter Schiff)氏は1月20日、プライベートで使用中のBitcoinウォレットにアクセスができなくなったとツイートした。氏の主張によると、正しいパスワードを入力しているにも関わらず、パスワードの不一致によりアクセスすることができないという。紛失したBTCは2000ドル(22万円)以上に相当すると述べている。
シフ氏のツイートに対して多くのリプライがあり、そのなかでも「Blockchain Wallet」の開発元であるBlockchain.comから「『Blockchain Wallet』に現在問題が発生しており申し訳ありません。あなたの資産は安全です」という返信がある。そのため、シフ氏本人は仮想通貨ウォレットアプリ「Blockchain Wallet」のログインパスワードを忘れておらず、アプリ側の不具合で一時的にログインできなくなっている可能性もある。慎重に状況を見守りたい。
Hi Peter, we're sorry to hear about the issues you're currently experiencing with your Blockchain Wallet.
— Blockchain.com (@blockchain)January 19, 2020
Please rest assured, your funds are secure 🔒
We will PM you shortly.
なお、今回の事例には当てはまらない可能性もあるが、仮想通貨ウォレットのログインパスワードやパスフレーズなど、忘れると復旧手段がなくなるものは確実に紙にメモを取るなどして対策を講じておきたい。
紙でのパスワード管理は、情報処理推進機構(IPA)も推奨している。2014年の発表でパスワードを使い回すことの危険性と、対策の1つとして紙での保存が提案された。実際に紙で管理するには単純なメモ帳でもいいが、同時に記録すべきサイト名、URL、日付などのフォーマットを整えたパスワード専用のメモ帳も販売されている。こうした事件を機に、パスワードの紛失時に対応が可能かどうか、一度自身のセキュリティ管理状況を見直してみてはいかがだろうか。