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米マイクロソフトから1000万ドル相当盗んだ元社員、禁錮20年の有罪判決

ビットコインで資金洗浄を計画。納税書類偽造など行い18の罪状

(Image: VDB Photos / Shutterstock.com)

米国司法庁は2月25日、元マイクロソフト社員Volodymyr Kvashuk氏に対し電信詐欺など18の罪状で有罪判決を下した。25歳のウクライナ人であるKvashuk氏は、マイクロソフトに就業する立場を悪用し、1000万ドル相当以上の電子マネーやギフトカードなどを不正取得。それらを換金し、資金洗浄を計画し、書類の偽造なども行ったという。

Kvashuk氏はマイクロソフトのシアトル支社オンラインリテール部門でソフトウェアエンジニアとして就業していた。その立場を悪用し、同社製品と交換できるギフトカードなどを盗み出した。それらの不正取得した電磁的記録を換金し、7か月をかけて氏の銀行口座には約280万ドルが振り込まれたことが分かっている。

盗み出した資金を元に、Kvashuk氏は16万ドルの自動車や160万ドルの家を購入した。さらに同氏はソフトウェアエンジニアとしての専門知識を悪用し、Bitcoinのミキシングサービスなどを利用した資金洗浄を計画。獲得したBitcoinは親族からの贈与物であるとして虚偽の納税申告も行った。

連邦裁判所での5日間の裁判を経て、Kvashuk氏には5件の電信詐欺と6件のマネーロンダリング、2件の個人情報窃盗、2件の虚偽申告、郵便詐欺、アクセスデバイス詐欺、保護下の計算機への不正アクセスの合計18の罪状による有罪判決が下された。2020年6月付で最大20年の禁錮刑を受けることになる。