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世界遺産・白川郷の民宿がブロックチェーン活用予約システム導入

SBI出資の台湾企業がシステムを構築。予約管理を効率化

(Image: Shutterstock.com)

合掌ホールディングスは2月27日、台湾に本社を置くOwlTing Japanと協業し、外国人観光客からも人気の世界遺産・白川郷の合掌造民宿にブロックチェーン技術を活用した宿泊予約システムを導入したことを発表した。

国内外から年間170万人以上の観光客が訪れる白川郷には、宿泊できる合掌造民宿がある。現在、7、8割が外国人観光客だという。これまで合掌造民宿では、予約は電話・FAXのみの受付だったため、オーバーブッキング、ダブルブッキング、NO SHOW(連絡のないキャンセル)など多くの問題が発生していた。

空室の見える化が出来ていなかったことで、民宿業務の大半を電話やFAXなどによる予約管理業務に費やしていることもわかったという。IT化を進めることで、民宿は接客に多くの時間を割くことができるようになることから、合掌ホールディングスはOwlTingと協業し、予約管理をデジタル化した。従来の紙の台帳からスマホ・タブレットの台帳での予約管理を実現した。日本語、英語、中国語に対応している。

OwlTing Groupが提供する「宿泊施設向け管理システム」は、ホテル運営側における予約システムや残室管理フローの効率化やコストダウンを可能にする。2019年に台湾よりプレリリースし、開始後、既に全世界で1万部屋登録を突破しているという(2020年2月現時点)。同社は2018年5月にSBIグループから出資を受けている。