イベントレポート
時差出勤やエコバッグ持参で数千円分のポイントをゲット
実証実験が東京駅周辺でスタートした東京ユアコインを記者体験
2020年1月10日 12:15
東京都の新たなポイント制度「東京ユアコイン」の実証実験が1月9日からスタートしている。2月28日までの期間に実施するのは、オフィスワーカーや来街者を対象としたオフィス型と呼ばれるもの。東京駅周辺の千代田区大手町・丸の内・有楽町地区からなる大丸有地区の企業や店舗でコインの獲得が可能だ。
編集部は大手町に隣接する神田にある。少し足を伸ばして「東京ユアコイン(オフィス型)」の実証実験に参加してきた。今回の実験では、現地を訪れるとnanacoやTポイント、Pontaに交換可能なコインを新規登録特典として1000円分もらえるので、かなりお得。最大7500円分のコインを入手可能だ。本稿では体験レポートとして東京ユアコインを紹介したい。
東京ユアコインの仕組みは、利用者が東京への社会的・経済的な貢献を行い、国連が定義する持続可能な開発目標(略称:SDGs)の推進に寄与した際に東京都がコインを発行する。このコインは1コイン=1円に相当し、各種ポイントへの交換や店頭での支払いに利用できる。今回の実験での基本的なコイン獲得手段はSDGsのテーマ別に以下の4つとなる。
- 時差Biz:200コイン~
地域内のスターバックスで8時までに早朝カフェを利用するなどで獲得 - マイタンブラー持参:100コイン
スターバックスやローソンなどでコーヒー注文時にマイタンブラー持参などで獲得 - レジ袋を断る:50コイン~
地域内のコンビニ各店など対象店舗でレジ袋を断ると獲得 - エコ弁当の容器回収:400コイン
エコ弁当の容器を指定の回収場所に持参すると獲得
このうち、2種類以上を達成するとさらにボーナスが発生し、追加で1000コインをもらえる。受け取りには大手町にある大手門タワー・JXビル1階3×3 Lab Futureの受付横に設けられたサポートデスクで受け取ることが可能だ。さらに、サポートデスクでは新規登録特典として1000コインの配布も行っている。
コインの獲得にはいろいろな手段があるわけだが、効率的なルートを紹介しよう。下準備として、まずはスマートフォンに東京ユアコイン(オフィス型)のアプリをインストールする。新規登録を済ませ、マイタンブラーとエコバッグを持って大丸有地区に出発だ。
まずは店舗に向かう。対象店舗ならどこでもいいが、ローソンか早朝のスターバックスなら2項目を同時に達成できるので効率がいい。
例えば、JPタワー丸の内よろず店のローソンにてマイタンブラー持参でコーヒーを購入し、合わせてお茶菓子をレジ袋不要で購入すれば150コインを獲得できる。これを持ってサポートデスクを訪れ、上記2点の達成スタンプを見せればさらに1000コインを獲得。加えて新規登録ボーナス1000コインを受け取ると、トータル2150円分ものコインがもらえる。エコって素晴らしい。
東京ユアコインは前述の通りPonta、nanaco、Tポイントに交換可能だが、反映には1週間から2週間かかる。例えば、Tポイントに交換すれば、仮想通貨交換所bitFlyerを通じてBitcoinに交換することもできる。また、東京ユアコインを直接、SDGs活動を支援する基金「エコ結び」への寄付をすることもでき、大丸有地区の特定店舗ではコインを直接支払いに使用することもできるという。コインの利用対象店舗については、公式サイトをご確認いただきたい。
東京ユアコイン(オフィス版)の実証実験は三菱総合研究所が主導し、最長2月28日まで行う。実験での総発行数は2500万コインに設定されており、上限に達した場合は早期に実験を終了する場合もあるとのことだ。また、一人で獲得できるコインの上限は7500コインまでと制限がある。
実験の終了後は実験参加者へのアンケート等を行い、2020年3月までに実験の効果や課題の整理を含めた将来像の検討を行うという。