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TRIARTと名大病院がブロックチェーン技術搭載の「XMIX」を活用、セキュアなオンライン遠隔医療支援の運用実験を開始

プレスリリース(TRIART)

 株式会社TRIARTと名古屋大学医学部付属病院は5月30日、ブロックチェーン技術を搭載するモバイル遠隔医療支援システム「XMIX(エクスミクス)」を活用し、小児外科の辺地医療問題の改善を目的とした運用実験を開始したことを共同発表した。病院間におけるリアルタイムでの患者データの共有やビデオ通話といった遠隔医療支援を、セキュリティの高い環境で実現できるという。

 XMIXには、TRIARTの提供するブロックチェーンを応用した技術「XCOA(クロスコア)」が搭載されており、万全なデータの保護が求められる遠隔医療支援において、改ざんが不可能な状態でのデータ連携が可能だという。さらに、スマートフォンを利用した医師間でのリアルタイムな情報共有・診断支援が容易に行えるため、医療知識の共有と集約化を同時に実現できるとのこと。

XMIXを用いた医師間遠隔医療支援の様子

 これまで、辺地医療問題は全国各地に小児外科医を配置することで改善されると考えられてきたが、小児科疾患は希少性が高く、医師や患者が各地に分散されることで、小児外科医が経験や知識を蓄積することが難しいということがわかってきた。地方では豊富な経験を積めず、新たな技術の獲得も難しくなってきているという。

 そこで名古屋大学医学部附属病院小児外科では、XMIXを活用し、ほかの病院との連携、医療過疎地の支援だけではなく、医師の経験や知識の共有のほか、各地域で発生する数少ない患者データの共有化を図る。今回は、安城厚生病院、名古屋第一赤十字病院、あいち小児保健医療総合センターと遠隔医療支援の運用実験を開始したとのこと。

 なお、TRIARTの提供するXMIXは、海外におけるテスト運用のほか、熊本大学医学部附属病院および熊本県内の6医療機関でも導入されている。

株式会社TRIART公式サイト