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アクセルマークがブロックチェーンゲーム「コントラクトサーヴァント」のゲームシステムを公開

EthereumのERC-721を利用してカード情報をトークンとして管理

「コントラクトサーヴァント」タイトル画面

 アクセルマーク株式会社は7月4日、同社が現在開発中のブロックチェーンゲーム第1弾「コントラクトサーヴァント -CARD GAME-」のゲームシステムを公開した。「コントラクトサーヴァント」は、すべてのカードのステータスが異なるトレーディングカードゲームで、「デッキ戦略」と「目利き」が重要な要素となるゲームシステムになるようだ。

 「コントラクトサーヴァント」は、仮想通貨Ethereum(ETH)のプラットフォーム上で動くDapps(Decentralized Applications)と呼ばれる分散型アプリケーションとして開発中。Ethereumのスマートコントラクト規格の1つ、ERC-721を利用する。

 ERC-721は、発行されるトークンがそれぞれ固有の性質や希少性を持つことが可能で、複製ができないという特徴を持つスマートコントラクト規格だ。「コントラクトサーヴァント」はこの特徴を利用し、カード情報をトークンとして管理することで、ステータスが異なるカードを、ユーザー固有の資産として所持することができる。

 トレーディングカードゲームは、デッキと呼ばれるカードの組み合わせを使って遊ぶものが多いが、これまでのカードゲームは、同じカードであれば当然ステータスも同じであることから、強いカードや弱いカードなどカードの性質がユーザー間で均一化されやすく、ゲーム内で強いといわれるデッキ構成がユーザー同士で似通ってしまうという状況になりがちであった。

 「コントラクトサーヴァント」では、ユーザーが保有するカード(サーヴァント)から新たなカードを生み出し、サーヴァント固有の新しい戦術を創造することができるという。生み出されるサーヴァントは異なるステータスを持つよう設計されており、新しいサーヴァントが生まれた瞬間から、その見た目や、行動する順番、攻撃範囲やスキルなどが、暗号文字列により決定される仕様になっているそうだ。

 また「コントラクトサーヴァント」では、自分のデッキにほしいステータスのカードを、ユーザーがマーケットから選んで購入できることから、これまでのカードゲームにはない「デッキ戦略」と、サーヴァントの真の価値を見抜く「目利き」がユーザーに求められるゲームになるとのこと。

ゲーム画面は開発中のもの

 ゲームのプラットフォームは、「コントラクトサーヴァント」はWebベースのゲームとなるが、利用するデバイスの画面の大きさに合わせて画面サイズが変わるレスポンシブデザインを採用していることから、パソコンでもスマートフォンでも遊ぶことができる仕様になっているそうだ。

 「コントラクトサーヴァント」は、仮想通貨を購入したことがないブロックチェーンゲーム未体験の初心者でも遊べるよう、非トークンのカードも実装することで、Ethereumを持っていないユーザーも気軽にゲームを体験することができる仕組みを導入予定とのこと。またゲストモードでは、ブロックチェーンWebゲームに必須の「METAMASK」などウォレットプラグインがインストールされていなくても、ゲームの一部が体験できるようにもなっているという。敷居が高いと言われている、ブロックチェーンゲームの問題点を解決する工夫もなされているようだ。

 なお、Ethereumを使ったブロックチェーンゲームで遊んだことがある方は経験があると思うが、Ethereumの取引の際にマイナーに手数料として支払う報酬Gasは、市場の取引状況によって変動し、時々急騰してゲーム内の取引が承認されないといった問題が起きることがあるが、「コントラクトサーヴァント」では市場のGas価格をリアルタイムで監視し、取引の際にGas価格をユーザーに価格を提案する機能を実装するとのこと。

 今回のゲームシステムの公開で、さらに注目度が高まる「コントラクトサーヴァント」。現時点では公開日などは未定だが、ゲームの詳細や機能の紹介などは、常に公式Twitterアカウントにて発表されているので、そちらのツイートにも注目していきたい。