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pring、北九州市で観光客や住民に向けたキャッシュレス決済の実証実験を開始

スマートフォンアプリを利用したQRコード決済の利便性を検証

 QRコード決済が可能なデジタルウォレットアプリ「pring(プリン)」を提供する株式会社pringは9月1日、北九州市の協力で同市におけるキャッシュレス決済の実現性を検証する実証実験を開始した。みずほ銀行など4銀行と共同で、期間は12月までを予定している。なお、決済に使用されるデジタル通貨は仮想通貨ではないが、キャッシュレス決済(QRコード決済)はデジタル通貨決済のトレンドであり、仮想通貨にも間接的に影響があるテーマであるため今回、記事として取り上げる。

 pringは、Android/iOS対応のスマートフォンで決済ができるアプリで、3月に正式な提供が始まった。pringのウォレットと銀行口座とを紐付けておけば、アプリ内で友人同士のお金の受け渡しや、店頭のレジでQRコードを読み取り代金を支払うなど、1円単位のお金の送受信をリアルタイムで行うことができる。

 今回の実証実験は、みずほ銀行・福岡銀行・西日本シティ銀行・北九州銀行の4銀行と共同で、同市において観光客や住民にキャッシュレスでモノやサービスを購入してもらう「キャッシュレス消費」への取り組みに向けたもので、実験によってQRコード決済の利便性を検証する。実施される地域は、pringを導入しているJR小倉駅周辺の約50の店舗や大型商業施設のリバーウォーク北九州、同市を走る第一交通タクシーと北九州空港内の店舗も対象となる。リバーウォーク北九州については、施設内の約80店舗にpringが導入されている。実証実験への参加店は今後も増える予定という。

実証実験の実施範囲のイメージ

 なお、キャッシュレス決済化は政府主導での推進が行なわれている。経済産業省はキャッシュレス決済比率の向上を目指した「キャッシュレス・ビジョン」を策定している。また、日本経済新聞によると政府は、小売店へキャッシュレス決済用端末を配布するなどの支援(6月23日付)や、QRコード決済システムを提供する事業者への補助金供与(8月21日付)などといった施策を検討しているという。地方自治体の推進事例として九州地方では、同市以外に福岡市の実証実験もあり、この実験では天神や中洲といった地域の屋台が実施範囲に含まれている。また、pringの実証実験への採用例としては福島県の支援による実験もある。