仮想通貨(暗号資産)ニュース

ICカードやSIMで仮想通貨・ブロックチェーンの秘密鍵管理「ハードウェアウォレット基盤技術」、カレンシーポートが開発

BTC・BCH・LTC・MONA対応済み、NEM対応中、ETH・XRP対応予定

 カレンシーポート株式会社は10月26日、解析困難なICチップモジュールの内部で暗号通貨(仮想通貨)やブロックチェーンのトランザクション署名を完結する「ハードウェアウォレット基盤技術」を開発したと発表した。シングルシグネチャやマルチシグネチャ、セグウィット方式の新旧など、送信先アドレスの仕様が混在するような場合であっても、適切に処理できるように工夫しているという。

 また、このハードウェアウォレット基盤技術を利用して一連の業務フローを効率的に構築するソリューションを、仮想通貨の交換事業者や保管信託業者向けに提供を開始したことも併せて発表された。事業者の業務用途にとどまらず、消費者向けのサービスとして発行することまで想定しているとのこと。

 今回発表されたハードウェアウォレットの基盤技術は、解析困難なICチップのモジュール内部で乱数生成、鍵ペア生成、署名鍵の割符生成と秘密分散保管、暗号通貨用のウォレットアドレス生成、トランザクションの署名までを完結することができるものであるという。接触・非接触方式のICカード型にして持ち歩きやすくしたり、SIMカード型にしてスマートフォンやIoTデバイスなどに組み込んで利用する用途が想定されている。

 ハードウェアウォレットICモジュールは、Bitcoin(BTC)、Bitcoin Cash(BCH)、Litecoin(LTC)、Monacoion(MONA)に対応するほか、BTC、LTC、MONAについてはSegWit(セグウィット)の方式にも対応している。秘密分散方式はバーナム法とシャミア法に、署名は直接署名方式と秘密分散方式に対応する。なお、NEM(XEM)は開発中、Ethereum(ETH)とXRPは開発予定というステータスとなっている。