仮想通貨(暗号資産)ニュース
ソフトバンク、ブロックチェーン活用のID情報管理基盤の有用性検証を開始
通信事業者向けコンソーシアムでブロックチェーンによるID情報の管理・認証を推進
2019年2月27日 13:39
ソフトバンク株式会社は2月26日、同社の参加する通信事業者コンソーシアム「キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループ」(CBSG)にて、ワーキンググループを発足した。米国のブロックチェーン技術開発企業TBCASoftと共同でブロックチェーンによるID情報管理・認証を推進するという。同ワーキンググループでは、TBCASoftの新しいアプリケーションフレームワーク基盤「Cross-Carrier Identification System」(以下、CCIS)のID情報管理における有用性検証を実施していくとのこと。
TBCASoftの開発するCCISは、ブロックチェーン技術を活用し、ゼロ知識証明と分散型台帳技術によって、複数の事業体間でユーザーのID情報を共有できるようにするもの。CCISの運用下では、ユーザーはいくつものサービスに、それぞれアカウントを作成する必要がなくなる。また、各サービスプロバイダーが氏名や住所などの個人情報を保持しないため、IDの盗難等によるセキュリティリスクも低下するという。
CBSGは、ソフトバンクとTBCASoftの他、米国のSprint Corporation、台湾のFar EasTone Telecommunicationsの4社によって2017年9月に設立された通信事業者向けのブロックチェーン・コンソーシアム。通信事業者とそのユーザー向けに、CCISのほかブロックチェーンを活用した安全な国際送金、清算や決済、個人認証、IoT端末向けアプリケーションなど、さまざまなサービス提供を目指しているという。