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ソフトバンク、ブロックチェーン活用のキャリア間決済システムを採用決定

モバイル決済アプリを海外店舗でも利用可能にする計画。IBMらと共同開発

(Image: Shutterstock.com)

ソフトバンクと日本IBM、TBCASoftは10月23日、通信事業者によるブロックチェーン技術活用に向けた構想を発表した。3社は合弁会社「キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループ」(以下、CBSG)で技術開発に共同で取り組んでおり、最初の製品として海外の旅行先でも利用可能なキャリア間決済システム「CCPS」を発表した。

CCPSは、IBMの基盤を活用してTBCASoftが開発する、キャリア間ブロックチェーンネットワークを活用する。異なる通信事業者間での取引記録や精算を行うことができ、CCPSはそれら決済ネットワークの相互運用を実現する。ユーザーは旅行先の海外でも、現地の店舗で自身のモバイル決済アプリを使用できるようになるという。

ソフトバンクは通信事業者として、CCPSを初めて採用することを明らかにしている。同社執行役員の野崎大地氏は、「通信業界発のブロックチェーン技術を通して、世界中のキャリアと一丸となって、エコシステムの変革に取り組んでいく」とし、グローバルな企業間連携に意欲を示した。同社は今後CCPSをどのような形で提供していくのか、最終的な契約を数か月以内に決定するとのこと。