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三菱総合研究所、Amazonの流通経路でブロックチェーン活用の食品トレーサビリティ実証実験
ベジテックとカレンシーポートとの3社共同で食品回収時の大幅な効率化実現を確認
2019年2月28日 13:31
株式会社ベジテック、カレンシーポート株式会社、株式会社三菱総合研究所は、アマゾンジャパン合同会社(以下、Amazon)、株式会社日本アクセスの両社の協力のもと、1月に実施したブロックチェーン技術を活用した食品トレーサビリティプラットフォームの実証実験結果について報告した。その結果、従来方式のトレース方法と比べてブロックチェーンプラットフォームでは食品回収までの時間、回収対象品の量を大幅削減できることが明らかになったという。
今回の実証実験は、国内における食品流通の合理化・高度化を目的とする、農林水産省補助事業「平成30年度食品流通合理化・新流通確立事業」を活用し、ベジテック、カレンシーポート、三菱総合研究所の3社合同で開発したブロックチェーンプラットフォームを用い、Amazonおよび日本アクセス両社の食品サプライチェーンにて、実際の商取引に関する物流情報の書き込みや参照等を行ったもの。実験は1月15日から25日までの10日間、青果物を対象に、国内生産者・仲卸・小売のルート、海外生産・輸入商社・国内流通商社の2ルートにて食品トレースを実施した。
実証実験では、食品サプライチェーン2ルートにて事故品が流通したと仮定し、事故品の特定と出荷停止、回収について、ブロックチェーンプラットフォーム活用のあるなしの比較検証を実施。結果、ブロックチェーンを活用した場合、商品の回収作業に要する時間を、サプライチェーン全体で3分の1(事業者によっては最大7分の1)まで短縮、回収対象品の量は最大で約180分の1に削減可能になることが確認できたとのこと。
3社は引き続き、今後も国内の食品流通の合理化・高度化に向けて、ブロックチェーンプラットフォームの活用を検討するという。