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米マイクロソフト、Bingから年間9億件の詐欺広告など削除。仮想通貨広告は500万件超ブロック

検索エンジンBing上の悪質コンテンツについて2018年総評を発表

(Image: JPstock / Shutterstock.com)

 米Microsoftは現地時間3月25日、同社の検索エンジン「Bing」の広告プラットフォームについて、2018年に見られた悪質なデジタル広告に関する報告を「Bind Ads」公式ブログにて発表した。報告によると、2018年にBing Adsプラットフォームから削除された悪質な広告は9億件に上り、30万の悪質なサイトと20万のアカウントを削除したという。2018年6月以降に同社の広告基盤で取り扱いが禁止となった仮想通貨コンテンツに関しては、500万件を超える関連広告をブロックしたとのこと。

Bing Adsから削除された詐欺広告の一例(Bing Ads 公式ブログより引用)

 Bing Adsプラットフォームは2018年6月以降、仮想通貨および関連商品の広告を禁止している。禁止の理由として、仮想通貨の規制と消費者保護が不十分であることを挙げていた。今回の発表においても、同社は仮想通貨の規制状況について依然不十分であることを述べている。今後も同基盤上で仮想通貨コンテンツの禁止は継続が予想される。

 Bing Adsプラットフォームが年間で排除した悪質な広告は9億件にも上る。1件を削除するのに1秒かかると仮定すると、30年かかる計算になる。同社では、最新のAI技術と広告を評価する専門家からなるグルーバルチームによって、広告の判定を自動化している。人の力とAIを組み合わせることで、悪質なコンテンツを迅速かつ正確に排除する仕組みを実現しているとのこと。