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英Everledger社、ダイヤモンドなど高級品トレーサビリティの一部にオラクルのブロックチェーン基盤を採用

トランザクションをリレーショナルデータベースに同期する機能でユーザビリティ改善

(Image: JHVEPhoto / Shutterstock.com)

 米オラクルは3月26日、同社が開発するエンタープライズ向けブロックチェーン基盤「Oracle Blockchain Platform」を、英Everledgerがブロックチェーンベース・ソリューションの一部として採用したことを発表した。Everledgerが取り組む高級商品でのトレーサビリティにおいて、トランザクション情報をオラクルが従来のデータベース方式内へと同期を行い、情報の統計などを補助する。

 Everledgerはダイヤモンドや美術品などの高級商品へ、ブロックチェーンのトレーサビリティの適用を実践してきたパイオニア企業。Hyperledger Fabricを利用して、ブロックチェーン基盤を構築している。今回の連携は、同社のユーザーに対して、システムの操作性向上や付加価値の提供が目的とのこと。

 オラクルのブロックチェーン基盤との連携により、Everledgerはブロックチェーン上に分散したトランザクションを、リレーショナルデータベース(RDB)内に同期することが可能となる。これにより、Everledgerのアナリティクス機能が改善される。ユーザーは従来のデータベースを扱うのと同じように高級商品の来歴などを分析できるという。

 オラクルのブロックチェーン基盤「Oracle Blockchain Platform」は、データベースなど既存サービスとブロックチェーンの連携を特長とする。今回の事例では、そのままではデータの分析に手間がかかるブロックチェーンの情報を、見やすい形に落とし込むことでユーザビリティの向上を図る。

お詫びと訂正: 記事初出時、「Hyperledger Fabric」を「IBMのHyperledger Fabric」と記述する誤りがございました。お詫びして訂正させていただきます。