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イーサリアムとCordaの相互運用性試験に着手=欧州金融インフラ大手SIA

英Quant Networkと提携しプライベートインフラにブロックチェーンOSを統合

(Image: Shutterstock.com)

欧州を中心に金融インフラを開発するSIA S.p.A.(以下、SIA)は6月5日、英国を拠点に活動するブロックチェーン企業Quant Networkとの業務提携を発表した。提携は、SIAがヨーロッパ中に展開するプライベートインフラ「SIAchain」に、Quant Networkのブロックチェーンオペレーティングシステム「Overledger」を統合し、ネットワークの相互運用性実現を目的としている。

Quant Netoworkが開発するOverledgerは、ブロックチェーンや既存のネットワークの相互接続を実現するブロックチェーンOS。エンタープライズで活用される代表的な5つのプライベートブロックチェーンのCorda、Hyperledger、Ethereum、Quorum、Rippleに対応する。パブリックチェーンを含む複数のブロックチェーンや既存のシステム間でデータを転送することができ、ブロックチェーン間の相互運用性を実現するという。

Overledgerの模式図。5大エンタープライズチェーン(Enterprise 5)に対応済み

今回の提携では、SIAがブロックチェーン技術を活用して構築したプライベートインフラSIAchainに、Overledgerを統合する。異なるブロックチェーンや分散台帳(DLT)をベースとしたアプリケーションについて、ネットワーク上で相互運用性を確保することは、ブロックチェーン技術の導入に当たって金融業界が直面する最大の課題だという。統合後、最初の相互運用性テストでは、R3社のCordaとEthereumプライベートチェーンで検証を行うとのこと。

SIAは40年以上の歴史を持つ欧州最大規模の金融インフラ開発会社。ヨーロッパ各国を中心に、50か国にわたる2250以上の金融機関などにシステムを提供する。同社のシステムはユーロシステムの中銀と主要銀行間のネットワーク、ニュージーランド中銀の決済システム、アイスランド中銀の決済システムの一部などに採用される。SIAnetという570のネットワークノードと18万6000kmに及ぶ光ファイバーからなるネットワークをヨーロッパ中に展開し、SIAchainやクレジットカード決済等を実現している。