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イーサリアム活用の対戦型カードゲームSkyweaverが正式発表

カードの希少性で価格が上下するリアルTCGの世界をERC-1155トークンで実現

Skyweaverの対戦画面イメージ(Skyweaver 公式サイトより引用、以下同)

デジタルカードゲームとリアルカードゲームの明確な違いは、カードの発行数にある。今日のデジタルカードゲームでは、カードは無制限に発行されるものがほとんどだ。対してリアルカードゲームでは発行数には制限があり、生産終了などでプレミアム化する場合もある。こうしたリアルカードの価値をブロックチェーンを活用してデジタルで表現するプロジェクトが、Horizon Gamesが開発するSkyweaverである。

Horizon Gamesは7月17日、Redditの共同創設者であるアレクシス・オハニアン氏から375万米ドルの出資を受けたことが複数メディアにより報じられた。同日、公式サイト上にゲームの詳細に関する情報が追加され、正式に発表された。近日中にロードマップを公開予定としている。同作は現在クローズドβテストを実施中。参加は抽選となるが、順次参加枠を拡大し募集を継続している。

Skyweaverは、EthereumのERC-1155トークンを用いてカードを発行する。発売時点でカードの発行量を決定し、流通量に応じてカード自体の価値が変動する仕組みを持つのが特長だ。対戦型カードゲームとしては、Blizzard社のHearthstoneや、CygamesのShadowverseを踏襲したゲームルールを採用している。プレイ環境は、Windows、mac、Linux、iOS、Androidに対応し、環境をまたいで対戦することも可能だ。

一般的にカードゲームでは何枚かのカードをランダムに封入したブースターパックという方式でカードを流通させる。Skyweaverでは、ユーザー間のトレードあるいは運営会社が用意したマーケットを通じて、指定したカードをETHまたはDAIで購入する仕組みとなる。ERC-1155を採用しているため、複数のカードを一度にトレードしても手数料が余計にかかってしまうということもない。

カードは複数枚まとめてユーザー間でトレード可能

ブロックチェーンゲームで課題となる参入障壁の高さにも配慮が見られる。カードの入手手段は仮想通貨で購入するほか、対戦の報酬として獲得することもできる。仮想通貨で課題となる大衆層の引き込みにおいて、一般ユーザーが初めてEthereumを手に取る機会として、期待が寄せられているタイトルだ。