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2019年前半のブロックチェーン分野への投資は昨年比小粒化

国別ではアメリカ40%・中国15%。2017年は上回る勢い

スタートアップのデータベースやレポートを提供するCB Insightsは、2019年1〜6月のブロックチェーン業界の投資実績をまとめた。2019年はBitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)の価格が上昇し、Facebookが仮想通貨Libra(リブラ)を発表するなど、業界には追い風が吹いているものの、投資はアーリーステージのスタートアップに集中し、活況とまでは言えないようだ。

2019年前半のVCのブロックチェーン分野への出資は、454件16億ドルだった。1年でみると2018年の41億ドルからは減少しそうだが、2017年の数字は超える可能性が高い。全体の中でシード、エンジェル、シリーズAの投資の占める割合は、2017年の80%から2019年前半は88%に増え、アーリーステージのスタートアップに投資が集中する一方、成長軌道に乗った企業への投資案件が少ないことが浮き彫りになった。

2014年から2019年前半におけるVCによるブロックチェーン分野への出資額推移(CB Insights発表Blockchain Trends In Reviewより引用、以下同)

投資先を国別で見ると、アメリカが40%でトップ。2位は中国で15%、3位以下はイギリス(8%)、シンガポール(4%)、韓国(3%)だった。アジアはスタートアップのハブとなっており、調達額上位企業のいくつかは中国に拠点がある。

2014年から2019年前半におけるVCによるブロックチェーン分野への国別投資先内訳

企業による投資は減っており、2019年前半に投資を行ったのは96社にとどまった。このペースで行くと、2018年より36%減少する見込み。

調達額が大きかった企業の大半は、取引所かインフラを提供するテック企業だった。調達額が最大だったのは取引所のCoinbase(コインベース)で5億3900万ドル。2位は中国のマイニング企業Bitmain(ビットメイン)で、4億5000万ドルを調達した。3位はオーバーストック傘下のセキュリティトークンプラットフォームtZEROで、GSRキャピタルから3億2400万ドルを調達した。

2014年から2019年前半におけるブロックチェーン分野スタートアップ企業の資金調達額(ICO、合弁会社による資金調達を除く)