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Facebook「仮想通貨リブラの提供時期保証できない」——CNBC報道

複数の法域で当局の監査継続のため。2019年第2四半期決算報告より

(Image: Shutterstock.com)

Facebookは7月24日、2019年第2四半期決算報告を行った。米CNBCの報道によると、同社は決算報告のリスク要因に関するセクションにおいて、2020年前半に提供を予定している仮想通貨Libra(リブラ)に関して、「予定通りに利用可能になるか、あるいはまったく利用できなくなるか、保証はできない」とした。

Facebookは6月のLibra発表以来、米国議会や規制当局などからさまざまな批判や懸念を受けており、その重要性を認識しているとも述べている。同社が証券取引委員会(SEC)へ提出した文書によると、Libraは複数の法域で政府や規制当局から監査を受けており、今後も継続することが予想される。そのため、Libraが市場に受け入れられるかどうかには、大きな不確実性が伴う。

Facebookの広報担当者はCNBCのインタビューに応じた。「規制当局、政治家、専門家と関わることはLibraの成功において不可欠だ。Facebookが他のLibra協会メンバーと共に早い段階で計画の全容を公開したのは、関係者全員と協力して、リリースまでの長い道のりを前に進むためだ」と回答している。

同社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏も、アナリストに対して電話で同様のコメントを行ったという。米国上下両院の公聴会で同社のデービッド・マーカス氏も証言したように、Libraのリリース時期が当初の予定から延期になるとしても、社会に受け入れられるよう懸念の解消を最優先で行うという姿勢を強調している。