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インドの州政府、農業やヘルスケアにブロックチェーン採用

予算15億円を計上

(Image: Shutterstock.com)

インドのマハラシュトラ州政府は、ガバナンスの効率化のために農業マーケティング、サプライチェーン、車両の登録や文書管理にブロックチェーン技術を実装する計画を表明した。インドメディアのDNAが19日に伝えた

インド西部に位置するマハラシュトラ州は同国で経済が最も発展している州の1つで、州都はインドの経済中心地でもあるムンバイ。

マハラシュトラ州政府は17日、ブロックチェーン技術の導入計画を承認した。プロジェクトは同州情報局が主導する。2019〜2020年度に10兆ルピー(約15億円)の予算を計上しており、プロジェクト実行委員会はブロックチェーン技術の採用にまず4兆ルピーの投入を認めた。

州情報技術局のS.V.R. Srinivas(シュリニバス)首席秘書官はDNAの取材に対し「州政府はガバナンスの効率を高めるために最先端の技術を採用しており、健康、サプライチェーン、文書管理、教育機関の履修証明書の分野で最初のブロックチェーンの実験を完了しました。今後、5、6か月かけてブロックチェーン技術を採用するための一般的なフレームワークである規制サンドボックスを準備します」と語った。

シュリニバス氏によると州政府は当初、農業マーケティング、サプライチェーン、車両の登録、文書管理システムでブロックチェーン技術を採用し、政府行政の全ての部門に広げていくという。

国土が広く、人口構成が複雑なインドでは、出生証明書の管理などの行政事務にブロックチェーンを活用する動きが進んでいる。