仮想通貨(暗号資産)ニュース
夢の仮想通貨「花王コイン」とMUFG「コイン」発行サービスの構想=金融庁有識者会議
Facebookの仮想通貨リブラの税が捕捉できないと国内企業が不利になる可能性の指摘も
2019年8月27日 08:26
金融庁は8月26日、霞ヶ関・中央合同庁舎第7号館にて6月24日に開催した「決済高度化官民推進会議」第7回会議の議事録を公開した。この有識者会議に参加した花王とヤフーの委員が仮想通貨に関する提言をしたことが明らかになった。MUFGのデジタル通貨であるカラードコインサービス「coin(MUFGコイン)」が、現在もリリースに向けて検証を続けられていることも明らかにされた。
MUFGのカラードコインサービス「coin(MUFGコイン)」は、外部企業のオリジナルコインの発行も視野に入れたカラードコインサービス。三菱UFJ銀行のデジタル企画部である大澤正和氏によると、「キャッシュでは表現できない価値のあるデジタル通貨の世界」の競争領域の一部として取り組んでいるという。
花王の会計財務部門管理部長である牧野秀生氏は、「個人的な夢」と前置きした上で、仮想通貨(暗号資産)で「花王コイン」などを作って為替損益を最低限にできるなら、花王やそのほかの会社でも「そういったことを導入したいと考えられるのではないのか」と語った。
ヤフーの執行役員兼政策企画統括本部長である中谷昇氏は、Facebookが発表した仮想通貨「Libra(リブラ)」を例に挙げながら、(他の分野であったように)海外事業者が展開するサービスが日本の法制度にうまく適用できず、外国企業の税を捕捉できないと、国内企業が不利になる可能性があることを指摘。金融庁に対して注視するよう要望した。