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米下院金融委員長、スイスでリブラ規制担当者と協議も「懸念は解消されず」

マネーロンダリングや諸問題を引き続き検討

写真は2017年ブルックリン・キングスシアターで開催されたグラマー賞授賞式出席時のマキシン・ウォーターズ議員(Image: a katz / Shutterstock.com)

米国下院金融サービス委員会の委員長を務める民主党議員マキシン・ウォーターズ(Maxine Waters)氏は8月25日(米東部時間)、Facebookの仮想通貨プロジェクト「Libra(リブラ)」に関して、Facebookの金融子会社カリブラやリブラ協会が本社を置くスイスの規制当局の担当者らと協議したことを明かした。

ウォーターズ議員は、財務省国際金融局(SIF)、スイス連邦データ保護情報委員会(FDPIC)、スイス金融市場調査局(FINMA)、そしてスイスの議員たちと面会。「Facebookのプロジェクトの現在のステータス、複雑さ、規模を理解するのに役立ちました」と述べた。

一方で、「スイス政府の担当者が私たちと会う時間をつくってくれたことに感謝しますが、大規模なハイテク企業が代替グローバル通貨を作成することへの懸念は解消されませんでした」とし、マネーロンダリングや他の問題を引き続き検討する姿勢を表明した。

ウォーターズ氏はリブラに批判的な議員の代表として知られる。6月にはFacebookにリブラ開発を一時中断するよう要請し、米下院金融委員会が7月に開いた公聴会でも、同氏はリブラのその運営主体が米国ではなくスイスに拠点を置くことについて、マネーロンダリングへの強い懸念を示し、批判した。