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アリババ・バイドゥら協賛のオフチェーン技術をハイパーレジャーが採用

イーサリアム発の「Hyperledger Avalon」はファブリックと連携しスケーラビリティを改善

Hyperledger Avalon(発表資料より引用、以下同)

Hyperledger(ハイパーレジャー)は10月3日、新たなプロジェクト「Hyperledger Avalon」(ハイパーレジャー・アヴァロン)を発表した。アヴァロンは、Enterprise Ethereum Alliance(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス、以下EEA)が5月に発表したオフチェーンのトラステッド・コンピューティングを実現するプロジェクトで、ハイパーレジャーのツールの1つとして採用された。

EEAの1プロジェクトとしてスタートしたアヴァロンは、ハイパーレジャーのプロジェクトとしては、過去最大数の協賛企業がついたプロジェクトになる。アリババ、バイドゥといった中国系の大手IT企業や、インテル、マイクロソフト、IBM、オラクルといったグローバルな大手IT企業などが協賛している。

アヴァロンは、オフチェーンで信頼済みのネットワークを構築するというトラステッド・コンピューティングのツールだ。ハイパーレジャーのブロックチェーンプロジェクトであるFabric(ファブリック)やSawtooth(ソウトゥース)、Besu(ベイス)と連携し、オフチェーンを用いてブロックチェーンのスケーラビリティとセキュリティの課題を解決する。

アヴァロンのトラステッド・コンピューティング実現で特徴的な点はネットワークに関わる端末を3つに分類する点だという。信頼済みのハードウェアで構成された実行環境、ゼロ知識を証明を用いてソフトウェア的に信頼された実行環境、その両方を満たす実行環境に分類。これらを外部のオラクルで監視する。信頼済みのネットワークによって、連携先のブロックチェーンの処理を代替するため、セキュリティを犠牲にせずにスケーラビリティの限界を引き上げることができるという。

アヴァロンの仕組み