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イーサリアム関連オークションで商品が不正流出。落札金25%で手打ちに

サイト実装の欠陥で発生。損失は運営会社が負担

(Image: Shutterstock.com)

Ethereumの各種トークンを取り扱う売買プラットフォームOpenSea(オープンシー)は10月4日、同社から不正に流出した商品が無事返還されたことを発表した。

事の発端は9月にさかのぼる。オープンシーは新たな商品として、Ethereum上のアドレスをドメイン名のように名付けるENS(Ethereum Name Service)について、オークション形式での販売を行った。「defi.eth」や「apple.eth」など、ショートネームに分類される人気商品が競売にかけられたが、この仕組みに欠陥があった。オークションは失敗し、最高額ではない1人の入札者がすべてのENSの所有権を獲得してしまったのだ。

ENSの不正な落札は、オープンシー側のJavaScriptの実装の問題であり、ENSの所有権は落札者にとっては正当なものだ。17件の落札を経てオークションの失敗を確認したオープンシーは、以降の出品を一時停止し、全責任を同社が負うことを発表した。同時に、落札者に対して17点のENSの再オークション時に、最終落札額の25%を受け渡す確約と引き換えに、商品の返還を呼びかけた。

オープンシーの発表から3日後の10月4日、落札者が呼びかけに応じ、落札したENS17点を返還したことが明らかとなった。オープンシーは返還の発表時に、Devcon開催の8日までにオークションを再開する予定とした。