仮想通貨(暗号資産)ニュース
SBIとNECが合弁会社を設立。金融機関向けのマネロン対策事業を展開
ブロックチェーン活用のKYC・次世代認証システムを提供
2019年10月16日 14:34
SBIセキュリティ・ソリューションズと日本電気(NEC)は10月16日、合弁会社SBIデジトラストを設立したことを発表した。金融機関向けに、分散型台帳技術を活用した本人確認(KYC)や次世代認証システム、マネロンおよびテロ資金供与対策(AML/CFT)を提供するという。具体的なソリューションの仕組みは明かされていないが、SBIセキュリティ・ソリューションズのグローバルなサイバーセキュリティ対策の知見と、NECの生体認証やAI、セキュリティ等の先進技術を組み合わせた事業展開を行うとしている。
国内では2018年11月以降、金融口座開設のKYCをオンラインで完結することが認可されたが、FATF勧告によりクリアすべきAML/CFTの基準はより高度になっている。キャッシュレス化が進む中、より強固なセキュリティ機能が必要とされているという。こうした背景にあり、両社はこれまで、KYC、AML/CFTの高度化に向けて共同で実証実験を行ってきた。合弁会社の設立により、両社の知見と技術を合わせ、金融サービスの高度化にさらに貢献するとのこと。