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スイス連邦参事会、Facebookの仮想通貨リブラにはマネロン・データ保護等の懸念

ステーブルコインの議論を継続。中銀や当局と連携し確実な対処を約束

(Image: Ascannio / Shutterstock.com)

スイス連邦参事会は10月16日、ステーブルコインに関する議論の現状を報告した。参事会はFacebookの仮想通貨リブラ(Libra)に関して、マネロン対策やデータ保護などに懸念があることを認める。中央銀行、規制当局と連携し、金融政策上の課題に関しては確実に対処することを約束するとし、引き続き議論を行っていくという。

「グローバルなステーブルコインプロジェクトには、金融の安定、マネーロンダリングやテロ資金供与の対策、通貨政策、データ保護などの点で懸念がある。スイス連邦参事会は、通貨政策や金融の安定化といった政策上の課題について、民間プロバイダーと政府、中央銀行、規制当局間の国際協力を通じて、確実に対処が成されることを約束する」(スイス連邦参事会)

同国は、今後も金融市場での革新的なアプローチを受け入れていく方針を継続すると共に、ブロックチェーンや分散型台帳などの新たなデジタルテクノロジーに関する議論も積極的に行っていくという。

スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)は9月にリブラを決済システムと分類。対応するライセンスが必要とし、同プロジェクトが国際的なマネロン対策を実行するよう義務づけた。スイス・ジュネーブに本拠を置くリブラの運営主体リブラ協会は同月、FINMAに決済免許を申請している。