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米海軍、情報系の安全確保にブロックチェーン採用
研究開発に10億円投資。米SIMBA Chainと5年契約
2020年2月10日 17:23
米SIMBA Chainは2月6日、同社のブロックチェーン技術がカリフォルニア州・サンディエゴ海軍航空試験センターの海軍情報戦システム司令部(NAVWAR)により、5年契約で中小企業技術革新研究(SBIR)プログラムフェーズ3として採択されたことを発表した。同社は米国国防総省が推進する安全な情報伝達システムの構築のために、ブロックチェーン技術を提供する。
発表によると、米国政府がSBIRのフェーズ3にブロックチェーン技術を採択するのは今回が初めて。5年間の契約における研究助成金は950万ドルで、日本円にして10億円に相当する。予算規模としても最も大きいSBIRプログラムの1つだという。
SIMBA Chainは先行フェーズにおいて、国防総省内で用いる情報伝達の分散型基盤を開発し、試験運用を行ったという。フェーズ3では、同基盤の商用化・本番稼働に焦点を合わせるとしている。
SIMBA Chainが開発したブロックチェーン基盤は、ソフトとハードの両面の近代化により、海軍情報戦システム司令部における情報伝達の高速化と秘匿性を向上する。非海軍を含む米軍組織内における、安全な情報伝達、サプライチェーンのデジタル化、データ収集と評価や技術情報の統合、研究・財務管理などに用いられるという。