仮想通貨(暗号資産)ニュース

カヤック、神奈川・小田原で地域仮想通貨プレサービス開始

SDGs事業に分散型台帳技術を活用した「まちのコイン」導入

神奈川県が実施する「SDGsつながりポイントシステム構築業務」を受託中のカヤックは2月10日、同社が企画・開発を進め、2020年夏に本格的導入を予定している分散型台帳技術を使用したコミュニティ通貨サービス「まちのコイン」のプレサービス開始を発表した。同社は神奈川県小田原市と連携し、2月24日より小田原駅周辺および早川地区にてプレサービスを行う。

「まちのコイン」は、QRコードを介して、ユーザーがポイントを獲得、利用できるコミュニティ通貨サービス。ユーザーは地域活動等に参加することでポイントを獲得できる。獲得したポイントは、加盟店等で利用することができる(法定通貨に換金することはできない)。本導入に先駆け、2019年11月から12月に鎌倉市で実証実験を実施している(関連記事)。その結果を踏まえ、今回は小田原市の一部地域を対象としたプレサービスを実施、エリアを拡大し本導入に繋げるとした。

「SDGsつながりポイントシステム構築業務」では、国連が定める持続可能な開発目標であるSDGsの達成に向けて、神奈川県が、地域の社会的課題の解決を図る活動に「まちのコイン」のポイントシステムを導入する。ポイントにより、住民、店舗・企業の直接・間接的な参加を促し、地域活性化とSDGsの“自分ごと化”を図っていく。

小田原市は、SDGs未来都市および自治体SDGsモデル事業に選定されている。地域の高校生らを中心に、「次世代が『SDGsの伝道師』として活躍するまち小田原」をコンセプトに、自らが「SDGsつながりポイント」を使ってSDGsを自分ごと化し、地域住民にも伝えていくことを目指す。

なお、プレサービスは本導入までシームレスにつなげるため、App StoreおよびGoogle Playストアよりダウンロードできるスマートフォン向けコミュニティ通貨「まちのコイン」アプリは、本導入後も利用可能となる。