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ステーブルコインTether、米Chainalysisのマネロン対策ツール導入

トークンの発行から償還までリアルタイム監視

(Image: Shutterstock.com)

ステーブルコインを取り扱うTether社は、ブロックチェーン分析企業の米Chainalysis社が提供するマネーロンダリング防止コンプライアンスツール「Chainalysis Know Your Transaction(KYT)for Token Issuers」(Chainalysis KYT)を導入した。2月12日、Chainalysis社が発表した。

Chainalysis KYTは、トークンの発行から償還までの全体をリアルタイム監視するマネーロンダリング防止(AML)コンプライアンスツール。ツールの導入によりTether社は、ブロックチェーン全体の疑わしい取引をリアルタイムで追跡・監視することが可能になった。トランザクションを監視することで、Tether社は透明性と規制順守を担保し、ユーザー間の信頼性を高めることができるとしている。

「Chainalysisの協力により、Tetherトークンを含むすべてのトランザクションのAMLプロセスを強化することができた」と述べるのは、Tether社の最高技術責任者パオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏。氏は、「時価総額で最大の暗号通貨の1つであるTetherには、規制当局だけでなく、暗号通貨エコシステムに対しても責任がある。Chainalysis KYTの導入により、規制機関、法執行機関、ユーザーとの信頼関係を強化することができた。これはサーバー上でのみデータが保持されるため、ユーザーの個人情報を共有することなく実行できる」とコメントしている。