仮想通貨(暗号資産)ニュース

野球カード最大手の米Topps、トレカをブロックチェーン発行へ

35周年のGarbage Pail Kidsをトークン化して3月発売

MLBと独占契約を結ぶ米国最大手のスポーツカードメーカーToppsは3月2日、ブロックチェーンを活用したデジタルカードの発売を発表した。Worldwide Asset eXchange(WAX)が提供するブロックチェーン基盤で、Toppsのトレーディングカード「Garbage Pail Kids」を代替不可トークンとして電子化して販売、ユーザー間での売買とコレクションを可能にするという。3月中に提供開始予定としている。

WAXは、EOS互換のブロックチェーン基盤を提供する。トークンの作成が容易で、eコマース向けにトランザクションを高速で行えるなどの特徴を持つという。同社は2017年から同基盤の提供を開始しており、基盤上ではこれまでに1億ドル以上の売買が行われているとしている。

Toppsは、1938年設立のトレーディングカードメーカー。野球、サッカー、アメフト、ボクシングなどのスポーツカードをメインに、スター・ウォーズやポケモンなどのキャラクター系のトレーディングカードなどを扱う。今回デジタル化する「Garbage Pail Kids」は、Toppsのオリジナルキャラクターで今年35周年を迎えるという。

日本でカルビーが販売する「プロ野球チップス」が長年広い世代から愛されているように、米国でもメジャーリーガーのカードと駄菓子を組み合わせた商品は古くから親しまれている。Toppsの野球カードは同社の代表的な製品として、68年の歴史を持つ。同社は2009年にメジャーリーグとの独占契約を結び、契約更新を経て2025年まで公式トレカの独占販売権を有している。