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エクアドルの酪農会社、IBMフードトラストでブランド牛乳の流通を透明化
運搬経路のコールドチェーン化など証明。消費者は来歴をスマホで確認可能
2020年3月5日 12:14
エクアドルの酪農生産会社El Ordeñoは3月2日、IBMの食品追跡システム「フードトラスト」(Food Trsut)を用いて、年間500万リットルを生産するエクアドルの酪農業をサポートすることを発表した。同社は、TRU牛乳(ブランド牛乳)の生産から輸送、販売の過程を記録し、消費者に責任と透明性を提供する。
El Ordeñoは、フードトラストを使用して、TRU牛乳の流通を監視する。QRコードを備えた新しいパッケージを提供し、消費者が牛乳を農場から食卓まで段階的に追跡することを可能にする。スマートフォンでQRコードをスキャンすることで、生産者や牛乳が移動した品質センター、低温物流(コールドチェーン)、流通センターなどTRU乳製品の移動経路情報にアクセスすることができる。
フードトラストは、IBMと米Walmartとの取り組みから始まった食品トレーサビリティのシステムで、ブロックチェーン技術のHyperledger Fabricをベースに開発された。国内でも伊藤忠が同システムを用いたコーヒー豆のサプライチェーン透明化に取り組んでいるなど、さまざまな食品の由来を明らかにするために用いられている。
El OrdeñoのCOOであるGuilherme Franklin氏は「私たちはすべての製品の最高品質を保証するために、常にビジネスのやり方を変革する」と述べ、「ブロックチェーン技術は、同社製品が家庭の食卓に上る前に、製品が正しい品質プロセスの手順に従っていることを示すために必要な透明性を提供します」と語った。
El Ordeñoは、このソリューションをTRU牛乳だけでなく、同社すべての乳製品への拡大を計画している。