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Linux財団、Hyperledger Fabricの開発者認定試験を開始
不足するテクニカル人材の継続的な供給促進を後押し
2020年3月5日 14:23
Linux Foundation(Linux財団)の日本事務局であるLinux Foundation Japanは3月4日、ブロックチェーン技術Hyperledger Fabricの開発者認定試験を新たに発表した。スマートコントラクトを開発するテクニカル人材の継続的な供給促進を目的とする認定試験Certified Hyperledger Fabric Developer(CHFD)を開始した。
Hyperledger Fabricは、ブロックチェーン技術およびスマートコントラクトの導入を検討する企業のコア技術になりつつある。しかし、システムを開発・実装する資格を持つプロフェッショナルが不足している。CHFDは、専門的なブロックチェーン技術のテクニカル人材を育てることを目的としたHyperledger Fabricの一連のトレーニングと認定試験の最新版となる。
CHFDは、インターネット接続とWebカメラによるリモート受験となる。試験時間は2時間、入門期間の受験者は3時間となる。初回受験で不合格の場合は、無料で再受験が可能。受験料は、300ドル。
試験項目は、以下の通り。
- アイデンティティ管理 - 7%
- ネットワーク構成 - 8%
- スマート コントラクト開発 - 40%
- スマートコントラクトの呼び出し - 25%
- メンテナンスとテスト - 20%
CHFDは、多肢選択試験ではなく、受験者は実際のシステムで実行する様々なタスクを行う。最新のFabricプログラミングモデルを使用し、クライアントアプリとスマートコントラクトを開発・保守するための知識を実証する必要がある。
Linux財団が提供するトレーニングプログラムは、1日500人ペースで登録者が増加しており、これまでに220か国以上から150万人以上が参加。Linux、Kubernetes、Hyperledgerなど、最新のオープンソーステクノロジーに関するトレーニングを実施するほか、実務に役立つ様々な技能認定試験向けの学習環境が提供されている。
Hyperledger Fabricのコアアーキテクチャ、コンポーネントまで学習できるオンラインコース「Hyperledger Fabric Fundamentals」(Hyperledger Fabric 基礎)は、日本語化されたばかりの最新プログラムとなる(関連記事)。