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新型コロナウイルス治療の解析ボランティア。自宅のパソコンで可能
分散コンピューティング「Folding@home」に参加するには
2020年3月23日 06:00
新型コロナウイルスの治療法を発見しようと、さまざまな取り組みが試みられている。世界中のパソコンのCPUやGPUの余剰パワーを使い、タンパク質のデータ解析を行う医療研究プロジェクト「Folding@home」も、そのひとつだ。
プロジェクトと同名の専用アプリ「Folding@home」を自宅のパソコンなどにインストールし、常駐させておくだけで、データ解析に必要となる膨大な計算処理を小分けして行う「分散コンピューティング」に参加することができる。
本稿では「Folding@home」のWindows用アプリを使い、新型コロナウイルス治療に向けた解析プログラムに参加する方法を紹介する。Windows用以外にも、macOS用やLinux用のアプリも用意されている。
「Folding@home」をインストールする
ダウンロードしたファイルをダブルクリックするなどして、インストーラを起動する。ユーザーアカウント制御の画面が表示された場合は、[はい]をクリックしてインストールの手順を進める。
インストール完了の画面で[Start Folding@home]のチェックボックスにチェックを入れておくと、自動的に「Folding@home」のアプリが起動する。
「Folding@home」のアプリを起動する
「Folding@home」をインストールしてからパソコンを再起動すると、アプリがタスクバーの通知領域に常駐する。常駐アプリを操作するアイコンとメニューは、以下の手順で表示できる。
タスクバーにある[Folding@home]アイコンを右クリックし、[Web control]を選択するとウェブブラウザベースのインターフェースで、[Advanced control]を選択すると専用のインターフェースでアプリを表示できる。
アプリの起動直後にファイアウォールなどの確認が求められた場合は、許可を選択する必要がある。
ここからは「Folding@home」のアプリを使い、新型コロナウイルスの解析プログラムに参加する具体的な手順を紹介する。
なお、記事掲載時において、任意(any)のトピックを選択すると、新型コロナウイルス治療に向けた解析プログラムに参加できる。
ウェブブラウザベースのインターフェースで解析を開始する
タスクバーにある[Folding@home]アイコンを右クリックし、[Web control]を選択すると、ウェブブラウザベースのインターフェースでアプリを表示できる。
[Start Folding]をクリックすると、分散コンピューティングによる解析を開始できる。パソコンの負荷が気になる場合は、[Power]スライダーで[Light]に、[When]項目で[Only when idle]を選択する。
専用のインターフェースで解析を開始する
ウェブブラウザベースのインターフェースが不安定な場合などは、専用のインターフェースで操作を行える。
タスクバーにある[Folding@home]アイコンを右クリックし、[Advanced control]を選択すると、専用のインターフェースでアプリを表示できる。
[Fold]をクリックすると、分散コンピューティングによる解析を開始できる。パソコンの負荷が気になる場合は、[Folding Power]スライダーで[Light]を選択する。
解析を一時停止するには[Pause]をクリックする。