仮想通貨(暗号資産)ニュース

新型コロナウイルス治療の解析ボランティア。自宅のパソコンで可能

分散コンピューティング「Folding@home」に参加するには

(Image: Shutterstock.com)

新型コロナウイルスの治療法を発見しようと、さまざまな取り組みが試みられている。世界中のパソコンのCPUやGPUの余剰パワーを使い、タンパク質のデータ解析を行う医療研究プロジェクト「Folding@home」も、そのひとつだ。

プロジェクトと同名の専用アプリ「Folding@home」を自宅のパソコンなどにインストールし、常駐させておくだけで、データ解析に必要となる膨大な計算処理を小分けして行う「分散コンピューティング」に参加することができる。

本稿では「Folding@home」のWindows用アプリを使い、新型コロナウイルス治療に向けた解析プログラムに参加する方法を紹介する。Windows用以外にも、macOS用やLinux用のアプリも用意されている。

「Folding@home」のアプリをダウンロードする

Folding@home公式サイトのページ上部にある[Start folding]をクリックし、アプリのダウンロードページを表示する
ファイル名が記されたダウンロードリンクをクリックし、アプリをダウンロードする

ファイル名の下側にある[alternative downloads]をクリックすると、各OS用のダウンロードリンクを表示できる。

「Folding@home」をインストールする

ダウンロードしたファイルをダブルクリックするなどして、インストーラを起動する。ユーザーアカウント制御の画面が表示された場合は、[はい]をクリックしてインストールの手順を進める。

インストーラ起動の画面で[Next]をクリックする
ライセンス契約の画面で[I Agree]をクリックする
インストール先を選択する画面で[Next]をクリックする

インストール完了の画面で[Start Folding@home]のチェックボックスにチェックを入れておくと、自動的に「Folding@home」のアプリが起動する。

インストール完了の画面で[Finish]をクリックする

「Folding@home」のアプリを起動する

「Folding@home」をインストールしてからパソコンを再起動すると、アプリがタスクバーの通知領域に常駐する。常駐アプリを操作するアイコンとメニューは、以下の手順で表示できる。

タスクバーの通知領域にある[^]をクリックし、[Folding@home]アイコンを表示する
[Folding@home]アイコンを右クリックし、コンテキストメニューを表示する
[Folding@home]のコンテキストメニューが表示された

タスクバーにある[Folding@home]アイコンを右クリックし、[Web control]を選択するとウェブブラウザベースのインターフェースで、[Advanced control]を選択すると専用のインターフェースでアプリを表示できる。

アプリの起動直後にファイアウォールなどの確認が求められた場合は、許可を選択する必要がある。

ここからは「Folding@home」のアプリを使い、新型コロナウイルスの解析プログラムに参加する具体的な手順を紹介する。

なお、記事掲載時において、任意(any)のトピックを選択すると、新型コロナウイルス治療に向けた解析プログラムに参加できる。

ウェブブラウザベースのインターフェースで解析を開始する

タスクバーにある[Folding@home]アイコンを右クリックし、[Web control]を選択すると、ウェブブラウザベースのインターフェースでアプリを表示できる。

[I support research fighting]メニューから[Any disease]を選択し、[Start Folding]をクリックする

[Start Folding]をクリックすると、分散コンピューティングによる解析を開始できる。パソコンの負荷が気になる場合は、[Power]スライダーで[Light]に、[When]項目で[Only when idle]を選択する。

解析を一時停止するには[Stop Folding]をクリックする

専用のインターフェースで解析を開始する

ウェブブラウザベースのインターフェースが不安定な場合などは、専用のインターフェースで操作を行える。

タスクバーにある[Folding@home]アイコンを右クリックし、[Advanced control]を選択すると、専用のインターフェースでアプリを表示できる。

[Configure]をクリックして設定画面を表示する
設定画面の[Advanced]タブを表示し、[Cause Preference]メニューから[Any]を選択後、[Save]をクリックする

[Fold]をクリックすると、分散コンピューティングによる解析を開始できる。パソコンの負荷が気になる場合は、[Folding Power]スライダーで[Light]を選択する。

解析を一時停止するには[Pause]をクリックする。

解析した計算結果を送信する

割り当てられた作業の解析が完了すると、計算結果が送信される。解析する作業は次々と割り当てられる仕組みだ。

専用のインターフェースで[Finish]をクリックすると、次に計算結果の送信を終えた後、自動的に解析を一時停止することができる。

[Finish]をクリックすると、割り当てられた作業の解析完了後、自動的に一時停止する