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イーサリアム2.0フェーズ0の監査をLeast Authority社が完了

「よく考えられた仕様」と評価。一部に脆弱性の可能性も

(Image: Shutterstock.com)

Ethereum 2.0の第1段階にあたるフェーズ0「ビーコンチェーン」の安全性に関する監査が完了した。Least Authority(リーストオーソリティ)社は3月24日、監査結果を報告した。ビーコンチェーンの仕様書に7つの問題点を特定し、3つの改善提案を行っている。

Ethereum 2.0では、フェーズ0から2までの3段階での実装が計画されている。今回同社が監査を行ったのは、第1段階にあたるビーコンチェーンの仕様書について。コードの実装に関しては未完であるため行っていない。そのため、懸念点などは理論上のものとなる。同社はビーコンチェーンの仕様がよく考えられたものだとし、Ethereum 2.0の開発チームの高いセキュリティ意識を評価した。

フェーズ0の段階では、強固なネットワーク層の基礎を築くことが重要になる。レポートでは、PoSアルゴリズムの実装によりブロック提案者選挙システムやP2Pネットワーキング層には、攻撃に対する脆弱性の可能性があるため、さらなる検討が必要な部分だと指摘している。