マンガでわかるブロックチェーン
第11回ブロックチェーンって結局どうなん!? (復習編)
2019年7月26日 06:00
[企画・原作:森 一弥]
[作画:佐倉 イサミ]
主人公・仲元サラが派遣会社を通じてやってきたのはブロックチェーンを主な事業とする会社。ITにも疎く、ブロックチェーンの「ぶ」の字も分からないサラは、果たしてこの会社で生き残れるのか!?話題のブロックチェーン技術を漫画で解説します。
なお、本記事はアステリア株式会社のオウンドメディア「in.LIVE」にて掲載されたものを再編集したものです。
次回「ブロックチェーンって結局どうなん!〜未来編」につづく!
今回の補習授業|ポイントと用語解説
漫画の原作者である、アステリア株式会社 ブロックチェーン推進室長の森が、今回のお話の概要や会話に登場したキーワードについて簡単に解説します!
- 秘密鍵/公開鍵
他人に公開できる「公開鍵」と自分しか知らない「秘密鍵」の2つを組み合わせることで問題解決にあたる技術。「https://…」など安全にウェブにアクセスする際の裏側でも使われている。「鍵」という単語から認証に使うことを想像されがちだが、大きく「署名」と「暗号化」の2つの用途がある(解説は以下)。 - 署名
その鍵をかけた人が誰なのかが分かる技術。「秘密鍵」を使って鍵をかけたデータを配布することで、「公開鍵」を持った人が解錠できる。「秘密鍵」は公開していない(持っているのは一人だけ)ので、データを作成したのがその本人であることを証明できる。 - 暗号化
データを渡したい相手の「公開鍵」で鍵をかけ「秘密鍵」でしか解錠できなくする技術。これにより、受け取る人しか解錠できなくなる。 - 分散コンピューティング
複数のコンピュータで処理を行う技術。一般的には分散されたコンピューターで異なる処理(並列処理)を行うことで全体の処理を高速化する。
※ブロックチェーンは複数のコンピューターで処理を行っているため、台数が増えて高速化されるイメージがあるが、一部の先進的なブロックチェーンを除いて台数を増やしても高速化はされない
企画・原作:森 一弥
アステリア(旧インフォテリア)株式会社 ブロックチェーン事業推進室 室長 ストラテジスト。2012年よりインフォテリア勤務。2017年3月までは主力製品「ASTERIA WARP」のシニアプロダクトマネージャーとしてデータ連携製品の普及に務め、特に新技術との連携に力を入れる。 2017年4月より新設されたブロックチェーン事業推進室にて実証実験やコンサルティングなどを実施。またブロックチェーン推進協会(BCCC)では技術応用部会を立ち上げ、技術者へブロックチェーンアプリケーションの作り方を啓蒙している。