仮想通貨(暗号資産)ニュース

コインチェックが仮想通貨4種類の取り扱いを廃止へ

Monero、Zcash、Dash、Augurが対象

コインチェック公式サイトのプレスリリース

 コインチェックは5月18日、同社が取り扱っている仮想通貨のうち、4種類の取り扱いを廃止する予定であることを同社サイトで発表した。対象となる仮想通貨は「Monero(モネロ)」「Zcash(ジーキャッシュ)」「Dash(ダッシュ)」「Augur(オーガー)」で、6月18日をもって廃止するとのこと。

 インターネット版官報(平成30年5月18日 第7265号)でも同様の内容が公告されている。

インターネット版官報(平成30年5月18日 第7265号)

 同社は1月に発生した「NEM(ネム)」不正流出問題の経緯で、3月8日に金融庁から業務改善命令を受け、「顧客保護を徹底した経営戦略」の見直しを進めていたという。マネーロンダリングやテロ資金供与への対策強化の必要性、少しでも懸念がある仮想通貨を同社が取り扱うのは適切ではないという判断、各仮想通貨のリスクの再検証を実施した結果などから、4種類の仮想通貨の取り扱い廃止を決定したとのこと。

 ユーザーが廃止日に保有しているこれらの仮想通貨は、同社が市場価格で売却し、取得した日本円を対象ユーザーの口座残高に反映するという。また、今回の発表を受けて多数の送金申請があった場合には、目視などの確認も含め、送金完了までに数日程度の時間がかかる可能性があるようなので注意が必要だ。

 なお、同社で取り扱い廃止となる仮想通貨のいくつかは「匿名通貨」とも呼ばれ、取引の匿名性が維持されるのが特徴。金融庁が4月27日に開催した「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第2回)においても、匿名性の高い仮想通貨がマネーロンダリングに利用されやすいリスクなどが議論されていた。