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メタップスがICOプラットフォーム事業化計画を発表 ~MetalistでICO事業を一括サポート、仮想通貨交換業登録申請の準備を開始

 株式会社メタップスは7月13日、同社の決算発表と同時に、100%子会社である株式会社メタップス・クリプト・ゲートウェイの新サービスとなるICOプラットフォーム「Metalist(メタリスト)」についての事業化計画を発表した。「Metalist」で、ICOに必要な案件をサポートしていくICOプラットフォーム構想を明らかにした。

 メタップス・クリプト・ゲートウェイの「Metalist」は、ICO参加者の本人確認からトークン販売・発行・配布まで、ICOの一連の流れをサポートすることができるという。また「Metalist」でICOの実績を重ねていきながら、同社はトークン発行者とICO参加者をマッチングさせるICOマーケットの成長を促すことも目標とする。

「Metalist」サービス構想(予定)

 また、同社は仮想通貨交換業登録申請の準備を開始したことも発表した。メタップス・クリプト・ゲートウェイは、仮想通貨取引の「場」を提供するだけではなく、企業が正しくICOを行うためのコンサルティング、上場推薦・上場審査やトークンの売買代理など、金融市場における証券会社のような役割と機能をはたすことを目指すという。

 さらに、メタップスは、同社の連結子会社であるMetaps Plus Inc.(本社:韓国ソウル)についても紹介をした。Metaps Plus Inc.は2017年10月にICOを実施し、現在、仮想通貨交換所「CoinRoom」のサービス拡充に向けて準備を進めているとのこと。また同社は、6月に、スマートコントラクトを活用したKYCなど、ユーザーの識別管理に関する特許を取得したことも公表した。

 すでにMetaps Plus Inc.は、ICOコンサルティング事業にも進出しているという。直近の事例としては、韓国KOSDAQ上場企業であるHanbit Soft Inc.が、グループ会社であるBryllite Limited(香港)を通じて実施した約50億円規模の大型ICO(8月完了予定)においてコンサルティングサービスを提供しているとのこと。

 いっぽうメタップスは、仮想通貨およびICOを取り巻く環境は、一部交換所から多額の仮想通貨が不正に流出したり、詐欺まがいのICOが横行したりと、その信頼が根本から揺らぐ事態も頻発している現状を理解している。だからこそ企業が効率的にトークンを発行し、交換所に上場でき、購入者が安心してトークンを購入できるプラットフォームへのニーズがあるのだという。そのニーズはグローバルな環境で、さらに高まっていくものと考えているそうだ。

 同社は、グループ会社による経験をいかしながら、今後、韓国や日本での基盤を、さらにシンガポール、スイス、マルタなどへと発展させ、グローバルICOプラットフォーマーとしての成長を目指し、仮想通貨の健全な普及と発展のために貢献したいという。