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スマイルメーカー、ゲーム内マイニングで無課金・無広告の実現へ

第一弾ゲーム「IdleExplorer」は8月下旬リリース

 株式会社スマイルメーカーは8月6日、ユーザーの承諾のもとにゲーム内で仮想通貨のマイニングを行い、その報酬により無課金・無広告を実現するゲーム「IdleExplorer」を発表した。同ゲームのリリースは、8月28日の予定。なお、同社のブロックチェーン活用ASPサービス「HecatonCave」を導入した初のゲームとなる。

マイニング報酬により無課金・無広告を実現

タイトル画面
世界観はスチームパンク×王道ファンタジー

 「IdleExplorer」(アイドルエクスプローラー)は、スチームパンクの世界観で繰り広げられる王道ファンタジーゲーム。Google ChromeなどのWebブラウザーでプレイすることが可能だ。ゲームに組み込まれている「HecatonCave」(ヘカトンケイブ)により、ゲームのバックグラウンドで仮想通貨をマイニングできる。画面に表示される「発掘ボタン」をユーザーが承諾して選択し、一定時間経過することで、仮想通貨のマイニング報酬を得ることができる。その報酬により、ゲーム内アイテム「クリスタル」を無料で入手でき、キャラクターや装備と交換可能。従来のようなアイテム課金や広告表示といったことが不要になる。

マイニングはユーザーに都度承認を得る
報酬により好きなキャラクターを入手可能

マイニングは都度ユーザー承認を得る

 「HecatonCave」は、ゲームをプレイするパソコンの空きリソースをマイニングに利用することで、ユーザーとゲームメーカー双方に利益をもたらすことが可能な、同社のASPサービス。「HecatonCave」を導入することで、ゲームメーカーは、ユーザーに都度承認を得た上で、ゲームのプレイを阻害しない範囲で、ユーザーのパソコンなどのゲーム端末リソースを仮想通貨のマイニングに使用する。ゲームメーカーは、マイニング報酬を新たな収益源とすることが可能になる。また、ユーザーはゲーム端末リソースの対価として、報酬の代わりにゲーム内アイテムなどを受け取ることができるようになるそうだ。

「HecatonCave」概念図

 「HecatonCave」によるマイニングは、同社が選択する既存仮想通貨のハッシュ計算を処理する。バックグラウンドでマイニングプログラム(スクリプト)が動くようなイメージだ。ユーザーの報酬については、マシンパワーとマイニング時間で変わるが、今回のゲームでは、平均的なパソコンで8時間程度マイニングすると、1、2キャラが入手可能になる設定になっているとのこと。マイニング対象の仮想通貨については、最終的にEthereum(ETH)で行っていきたいが、本稿執筆時点では未確定とのこと。

 ちなみに、「HecatonCave」でEthereumをマイニングした場合は、使用するパソコンの計算能力により、月額200円から最大で1万6000円相当の報酬を得ることが可能であるという。最大値は、ハイスペックゲーミングPCで24時間毎日マイニングした場合とのこと(1ETH=9万円、5月6日の相場価格で計算)。

 ゲームの発表に伴い、同社はゲーム内マイニングについての問題点も挙げている。ゲーム中はCPU使用率が高いため、マイニングできるリソースを確保することが難しいことから、同社は、ユーザーが指示をするだけでほぼ自動でゲームを進行することができる放置ゲームに注目した。「HecatonCave」では、「Idle Time Mining」(ITM)という手法で、放置ゲーム中などCPU使用率の低い時間帯を利用し、効率よくマイニングを行っているそうだ。

 また、もう1つの問題点として、他人のパソコンなどで無許可にマイニングを行うことは違法ではないかという議論、いわゆる「Coinhive問題」についても言及。「HecatonCave」では、マイニングの都度、ユーザーの承諾を得ることで、この問題を解決している。

 今回のゲーム「IdleExplorer」は、「HecatonCave」のデモンストレーションであり、ユーザーやゲームメーカーに、どういうゲームに対して「HecatonCave」が有効なのか、ゲーム中に行うマイニングのイメージを伝える役割も担っているという。8月28日リリースにあたり、当面はゲームの負荷状況を見て、ユーザー登録数を段階的に解放していく予定とのこと。