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Bitcoinによる資金調達や支援ができるSNS「VALU」にiOS版アプリが登場

支援者だけに閲覧可能な限定投稿などがアプリでも利用可能に

 株式会社VALUは8月8日、Bitcoinのブロックチェーンを利用したSNS「VALU」のiOS版アプリをリリースした。VALUは、個人がBitcoinで資金調達できるサービス。会員が独自トークン「VA」を発行し、コンテンツなどを提供する。支援者はVAをBitcoinで購入することで、VA発行者の限定公開コンテンツの閲覧や「優待」を受けられる。一度購入したVAは、発行者と支援者間に関わらず、個人間で任意に売買できるので、いわば擬似的な株式のようなものだ。

 VALUは、BitcoinのOpen Assets Protocolを利用し、VALU会員間のみで利用可能なトークン「VA」を会員が任意に発行できるサービス。今回公開されたVALUのiOS版アプリでは、他の会員の投稿の閲覧、VAの発行、他の会員が発行しているVAの購入、ウォッチリストへの追加、VAの値動きの確認といったVALUのサービスを、iPhoneやiPadで利用できる。

 VA発行者の実績や人気、限定投稿の閲覧権、独自の「優待」に対し、魅力を感じた支援者がBitcoinでVAを購入すると、VA発行者は資金を調達できるというシステム。VAの発行には本人確認が必要となるほか、自身が発行したVAを売却するときは10%、そのほかの取引には1%の手数料がかかる。

 VALU社によるとVAは競争売買なので、発行者の人気などによって取引レートが変動するが、有価証券ではないため金融商品取引法の規制は及ばないとしている。また、VAは会員間のみで利用できる独自トークンなので、資金決済法で定義される仮想通貨とも異なるとのこと。VAを購入するにはBitcoinのほか、VALU宛てにBitcoinを送金できる仮想通貨交換所の取引口座やウォレットが必要。出金もBitcoinのみで、所定の手数料が必要となる。

 なお、VALUは今後のアップデート予定として、「投稿の公開範囲を保有VA数に応じて設定できる機能」や「コミュニティ機能」などの開発を進めているとしている。