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世界銀行、世界初のブロックチェーン債券「bond-i」で1億1000万豪ドル調達

オーストラリア連邦銀行が債券発行

 世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)は8月23日(米国東部時間)、世界初のブロックチェーン債券「bond-i」で1億1000万豪ドルを調達したことを発表した。bond-i債券の発行は8月10日にオーストラリア連邦銀行(CBA)へ委任されたばかりで、構築・開発もオーストラリア連邦銀行が行っている。

 bond-i債券に投資しているのは、オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)、オーストラリア非営利退職年金基金のファースト・ステート・スーパー、州中央金融機関のニュー・サウス・ウェールズ財務公社、米資産運用大手のノーザン・トラスト、オーストラリア最大手のQBE保険、南オーストラリア州資金調達機関(SAFA)、ビクトリア州財務省など。サービスプロバイダーには、Microsoft、英IHS Markit、カナダTD Securities、香港King&Wood Mallesonsなどが名前を連ねる。

 国際復興開発銀行は、貧困削減のために、毎年50~60億米ドルの債券を発行、オーストラリアでは1986年以来通算約600億豪ドルを調達している。2017年6月にブロックチェーン・イノベーション・ラボを立ち上げた。土地管理、サプライチェーン、健康、教育、越境取引、炭素市場取引といった分野における破壊的技術の影響を理解することが目的だ。bond-i債券の発行も、その戦略の一環となる。