仮想通貨(暗号資産)ニュース

仮想通貨交換所QUOINEXが新サービス「Liquid」に移行へ、既存ユーザーは手続き不要

アプリのPro版はサービス終了、ライト版は名称変更し継続提供

 QUOINE株式会社は8月24日、運営する仮想通貨交換所「QUOINEX」(コインエクスチェンジ)を、新サービス「Liquid by Quoine」(リキッドバイコイン)へ切り替えることを発表した。新サービスは、9月4日のメンテナンス終了後に開始となる。既存ユーザーは手続き不要で、そのまま新サービスへ移行される。

 9月3日11時以降、Liquidへの移行に伴ってQUOINEXは入出金の申請ができなくなる。2か月以上前の指値注文は自動キャンセルとなり、ポジションは引き継がれるが、あらかじめ決済しておくことが強く推奨されている。QUOINEXのユーザーID・パスワードはそのまま使えるが、ログインURLが変わる。二段階認証は同じものが使え、口座情報、取引履歴、残高なども自動的に移行される。ウォレットアドレスに変更はない。

 Liquidでは「Multi Market Orders」(MMOs)という新機能が追加される予定。また、保有仮想通貨の有償貸付ができる「仮想通貨Lending App」、手数料割引やLiquidコミュニティ内投票などに利用できる「QASHユーティリティ」などの機能追加も予定されている。なお、スマートフォンアプリの「QUOINEX Pro版」は、Liquidへの移行に伴いサービス終了。「QUOINEXライト版」は「Liquidライト版」に名称変更し、そのまま継続提供される。


 QUOINEは、2017年11月に仮想通貨「QASH」による資金調達(ICO)を実施。日経新聞によると3日間で約124億円を調達している。ミッションはブロックチェーン技術を用いた金融の民主化と、次世代型金融サービスの世界提供。QASHはEthereumブロックチェーン(ERC-20)上で発行されている。QASHトークンセール実施の告知やホワイトペーパーで、仮想通貨の流動性向上のための取引プラットフォーム「LIQUID Platform」の開発を標榜しており、今回の切り替えはその計画に沿ったものと思われる。