仮想通貨(暗号資産)ニュース

電通テック、ブロックチェーンなどを活用し生活者主導の安全な個人情報管理を目指す

新会社を設立し1つのIDで生活者のあらゆる個人情報を統合・管理

 株式会社電通テックは9月3日、生活者主導で安全な個人情報管理・運用を実現する新会社「株式会社マイデータ・インテリジェンス」の設立を発表した。1つのIDで生活者に関わるあらゆる個人情報「パーソナルデータ」(以下、PD)を統合・管理し、生活者・企業双方にとって有益なマーケティング支援サービスの提供を目指す。新会社にて、サービス基盤となるプラットフォームの構築を行っていく。将来的には、AIなどの活用やブロックチェーン技術によるデータ流通、各インフラとの連携も視野に開発を進めていくとのこと。

 電通テックは、企業から業務委託を受け、プロモーション等の運用を通して応募者や参加者のPDを多数取り扱っている。これらの業務で培った管理運用ノウハウをベースに、生活者と企業をPDでつなぐ新たなサービス基盤を新会社にて構築していく。PDの一元管理により電通テックは、企業に対してより高度なプロモーションサービスの提供が可能となり、また生活者に対しても有益なサービスや製品情報の提供が可能になるという。

 11月以降には、企業キャンペーンやSNSプロモーション、サンプリング等に活用可能な各種サービスを取り揃え、PDを介した生活者と企業のエンゲージメントの強化が支援できるようになるそうだ。さらに将来は、「情報銀行(マイデータ・バンク)」として機能することも視野に入れ、来春により利便性の高いデータマネジメントサービスの構築を見据えた大規模実証実験を計画しているそうだ。PDを提供する生活者の同意形成の状況や、企業のニーズと利活用による成果を検証する予定とのこと。